2006年3月13日(月) 16:58

ラッキー

今回の脳腫瘍にはたくさんのラッキーがありました。
もちろん脳腫瘍になったこと自体はアンラッキーなのですが、それを上回るラッキーのお陰で私は今こうしてまた元気に仕事していられるのだと思います。

◎無症状で腫瘍が発見できた。
最大の謎でも書きましたが、たんぽぽと南斗が家中に落書きして大噴火した翌日、突然身体がしびれて病院に行ったのが発見に繋がりました。
問診では医者から「脳に異常があるとは思えないんですが」と言われ(脳に異常があるなら治ったりしない。その時私はとっくに治ってた)たのですが、私は不安そうにしているしきっと医者も「検査して何もなけりゃ安心して帰るだろう」くらいの気持ちでCTスキャンを受けさせたのだと思います。
実際「何も出ないと思いますけど」と前置きもされました。
が、その結果陰が見つかり、翌日のMRIで腫瘍発見となりました。
※大学病院でも最初のしびれと今回の腫瘍の関連性は分からなかったので、最初に大学病院に来たとしてもやはり「関係ないですよ」と言われたはず

◎最初に行ったのが近所の個人病院だった。
この日記でも対応などでブーブー文句たれた病院でしたが、最初に駆け込んだのがその病院だったというのは確実にラッキーだったと思います。

広大病院に入院中、隣のベッドの人が「最初は○○病院に行ったけど、CT受けるのに二週間、MRI受けるのに一ヶ月待ちと言われた。近所の□□病院に行ったらすぐMRI受けられて、大学病院に行けと言われた」と言っていました。
○○病院も個人病院なのに、病院によってこうも対応に差があると知りました。

私は上にも書いた通り病院に着いた時には全く症状がなくなってたほどで、「二週間後にCT」なんて言われたら多分「もう何ともなくなったから病院もういいや」と通院をやめていたことでしょう。
そもそもそんな病院だったら、医者から「調べてくれと言われれば調べますけど、CTはしばらく予約でいっぱいなんですよねぇ。どうします?」なんて言われて、とっとと帰らされた気もします。

◎硬膜動静脈瘻が見つかる。
脳のカテーテル検査で硬膜動静脈瘻が見つかりました。
本当に初期の状態で、普通のMRIでは見つからないくらいの小さなものらしいです。
もちろん症状なども何もないですが、放っておけば破裂して出血することもあります。
これは医者からも「これが無症状で見つかったのはホントにラッキーですよ」と言われました。

◎転院を勧められる。
その個人病院で、ある曜日だけ担当している大病院の先生が私のカルテを見つけ、「何かあった時にこの病院では荷が重い」と連絡をくれました。(1/31
私はとっとと済ませたかったのですが、妻が病院に対して極度の不満を持っていたのもあって、転院を決めました。
そのままあの病院で手術しても無事終わっていた可能性もかなりあると思いますが、これはもう「たられば」の話なので今となっては分かりません。

手術室に入りましたで妻が書いてくれたように、手術前日の夜から不整脈で看護師や医者がバタバタしてくれたようです。
こういうイリーガルな事態があっても専門医が診てくれる体制が確実にありましたから、その時はさすがに転院してよかったと思いました。

◎その人がベッド割り当て担当だった。
その連絡をくれたお医者さんが、広大病院でベッドや手術の日程調整を担当している人でした。
私は症状が出ているわけではないので、通常の紹介なら入院・手術まで数ヶ月待つ可能性もありましたが、その段取りが限りなくスマートに行きました。
ラッキーでした。

ただあとから看護師が「今脳外の方は暇みたいですね。整形はいっぱい入ってくるのに脳外は空きがあるし」と会話しているのを聞いたので、別にその人のお陰ではないのかもしれません。
でも、前の個人病院の医者からは「そんなに早くやってもらえてラッキーだ」と何度も言われました。

◎髪の毛剃らずに済んだ。
ツルツル坊主になると思ってましたが、広大病院では近頃はそんなことはしないそうで、その部分だけ剃って済みました。
昔から「心の澄んだ人は髪の伸びるのが早い」といわれるように、私の髪は伸びるのが早いのですでにかなり分からなくなっています。

誰ですか「スケベだと早い」とか言ってる人は。

◎ほとんど取れた。
かなり大きい腫瘍でしたが、ほとんど取れたそうです。
執刀医の腕がほとんどでしょうが、一割くらいはラッキーも入れといて。

◎ちょっとだけ金銭的余裕があった。
大型テレビ買おうとかクルマの免許取ろうとか思っていたほどで、少しだけ金銭的余裕がありました。
入院すると医療費以外にも生活費だのなんだのホントにたくさんお金がかかります。
病気だけでもナーバスな気持ちになるのに、その上物理的なお金の心配までしてたらのんびり入院なんてしてられません。

◎保険を見直した直後だった。
保険を見直したばかりでした。
確か前は入院日額5000円だったのを10000円にしましたし、七泊しないと下りなかったのを一泊から出るようにしました。
出納を考えるとトントンで儲かるほどは出ませんが、生活に困らないくらいには保障されます。
脳腫瘍となるとこの先新しい保険に入るのは難しくなるでしょうし、保険に入っていたのはほんとにラッキーでした。


ということで、かなりたくさんのラッキーが訪れてくれました。
小さいものも数えればもっとたくさんあります。
「血圧測りに来た看護師さんのおムネが手に押しつけられて約一分楽しめた」とか「それが二度あった」とか。


もちろんラッキー以上に、献身的に介護してくれた妻のお陰でもあります。
最後には私の代わりに蓄膿を発症するという芸当まで見せてくれました。
ありがとう。