儲かった話

儲かった話を一つ思い出しました。
「できるだろうか」を丁寧語で言うと

小学生時代、同じクラスに藤村君という天才がいました。
彼がある日の国語のテストで一問間違えました。
「包」という字のつつみがまえ(勹)の部分の最後の跳ねを忘れてしまって×が付いたのでした。
彼はそれがそうとう悔しかったらしく、放課後も一人残ってノートに“包”という字を何ページも何ページも大量に書いていました。

私がその問題を間違えたかどうかは記憶にないのですが、その大量の包の字とつつみがまえの跳ねだけは強烈に残り、以降間違えることはありません。

藤村君は放課後残って大量の包を書いて覚えたのに、私はそうしている藤村君を見ただけで覚えてしまった。
という、ちょっと儲かった(?)話。